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もう二度と、自分の歯を傷つけない、失わない・・・そして、全身の健康を、家族の健康を守る貴方の決意をカタチにする、T.H.P. トータルヘルスプログラム 根本的歯周リスク除去システムの情報をお届けします。

熟練の「スケーリング・ルートプレーニング

2017年11月13日 11:04

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 治療における2つ目のポイントとなるのが「高度なスキルを持つ歯科衛生士による歯垢・歯石の除去(SRP)」です。「トータルヘルスプログラム」で「機能水」による除菌とともに重要なのが、この「スケーリング・ルートプレーニング」(SRP)です。

「SRP」とは、歯周ポケットに付着している歯垢(プラーク)や歯周病菌を丁寧に取り除く処置のことですが、「トータルヘルス・プログラム」では、熟練の歯科衛生士によって痛みをともなわない「SRP」を行います。

汚れている箇所をきれいに取り除くことができずに、少しでも汚れが残ってしまえば、そこから菌が増えていってしまいます。機能水や抗生物質を使用すれば絶対に大丈夫というわけではないので注意が必要です。従来の歯周病の治療でも「SRP」という処置は行われてきました。しかし、「トータルヘルスプログラム」で行っている「SRP」は従来の施術とは異なります。

 まず第一の違いは、「歯科衛生士の高度なスキル」。

これまでは「SRP」における施術クオリティーの低さが、再発の原因のひとつにもなってきました。当院では、とても高度なトレーニングを積んだ歯科衛生士が対応するため確実に再発を防ぎます。

このSRP技術は例えるなら、高度な技術を持った寿司職人のようなもの。おいしいお寿司屋さんに行くと、切られた刺身の味が違います。それは、ネタの良し悪し以上に、寿司職人の技術が違うからです。また、よく研がれた包丁で細胞を壊さず切るため、食べたときの感覚がベトッとしません。

同様に、歯科衛生士も医療用の刃物をシャープニングといって自らの手で研いで使用しているため、生体に対して害を及ぼすといった為害作用もなく、弱い力できれいに削り取ることができます。

また「SRP」では、毎回麻酔を使いながら行うのが一般的ですが、「トータルヘルスプログラム」では、熟練したスキルにより痛みをともなうことがないので、基本的に麻酔を使うことはほとんどありません。実際に患者さんからは「他院ではではすごく痛かったけど、こちらはまったく痛くなかった」とおっしゃっていただけます。

第二の違いは、「SRP」の施術を「短期集中で行う」ことです。

この短期集中というのが重要なポイントです。日本の保険制度では、1回で治療できる本数が7本までと決まっているので、28本の歯を4~5回に分けて治療していかないと終わりません。

しかし「トータルヘルスプログラム」は自由診療ですので、それを短い期間で一気に行います。もちろん技術を要しますが一気に菌数を抑えることが重要なのです。この点が歯科衛生士の高度なスキルと同時に、従来のSRPとは大きく異なり、得られる結果・成果が明確に違うのです。

さらに「トータルヘルスプログラム」のSRPでは、歯周ポケットが深い部分だけでなく、すべての歯に対して施術を行います。歯周病の患部だけでなく、すべての歯周ポケットをきれいにすることが、「トータルヘルスプログラム」の大きな特長のひとつです。

一般の歯科医院では、「SRP」における保険のルール上、最初の段階で歯周ポケットを測り、1~2mmの部分には手を付けません。歯周ポケットの深さがある箇所だけ対応しますが、そういった処置では歯周病は完治しません。つまり「4~6mmあった歯周ポケットが、治療が終わったらときに2mmになったため治りました」あるいは「歯肉が腫れているのが治まりました」というのが、通常の評価の仕方です。そのため、歯周ポケットが深くない箇所にはアプローチしないのです。

では、そこに歯周病菌は存在しないのかといえば、当然存在します。にもかかわらず、あくまで「歯周ポケットという指標」の中で終わってしまっており、限られた箇所だけに処置をしているだけなのです。菌は常に口のなかを巡っていて、4週間もすれば、菌の悪い状態は元に戻ってしまいます。そのため生涯に渡って延々と治療を繰り返すことになってしまうのです。

 また一般的には歯周ポケットだけをクリーニングしますが、「トータルヘルスプログラム」では舌の上もしっかりとコントロールしていきます。

例えば上の歯を綺麗にしたとして、その菌はどこに行ったのかといえば、舌の上部に落ちてしまっている。舌の表面は絨毯のようになっていますから、その中に菌が入ってしまえば当然元に戻ってしまいます。だからこそ、口腔内全体で処置していかなければならないのです。

もし保険の適用範囲で対応しようとすれば、舌のクリーニングは行いません。ところが「トータルヘルスプログラム」では、舌のケアも当然きちんと行います。そうした点においても、従来の歯周病治療と「トータルヘルスプログラム」では、根本からコンセプトが違うのです。

 辻村 傑

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心と身体に沿うコミュニケーション

2017年10月31日 09:59

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

それでは、「トータルヘルスプログラム」の詳しい施術内容を順を追って説明しましょう。

当院では、「トータルヘルスプログラム」を受ける受けないにかかわらず、最初にカウンセリングと、徹底した検査を受けていただくことはご説明しました。検査終了時点で、「『トータルヘルスプログラム』を受けるべきかどうか」「受ける場合の治療回数と費用」を事前に説明します。

このとき、遠方から来られる方、お忙しい方で、5回も6回も来院されるのは大変だという場合、本来なら1回1時間の治療を、「1回にまとめて2時間行い、来院日数を半分にする」といった対応を提案するなど、患者さんのご都合に合わせて柔軟に対応しています。

患者さんによっては、「菌がいるだけで歯周ポケットが深くない」「歯周病リスクはさほど高くないが、予備軍であれば1回で治療が終わり、2回目は再評価」というパターンもあります。また、検査結果によっては、手技や手順などが多少変わりますが、一般的に検査をのぞき4~5日で処置していく、というのがスタンダードなパターンです。

「トータルヘルスプログラム」における「治療」のステップには、大別すると3つのポイントがあります。

・歯周病菌の体内感染を防ぐための処置

・高度なスキルを持つ歯科衛生士による歯垢・歯石の除去(SRP)

・「口腔機能水」を用いて歯周病菌を徹底的に除菌・溶菌・組織再生誘導

 治療における1つ目のポイントとなる「歯周病菌の体内感染を防ぐための処置」についてですが、最も注意しなければならないのは、「トータルヘルスプログラム」の施術中に、菌が血管を通して体の中に入ってしまう菌血症を防ぐことです。それを避けるために機能水で菌の活動を止めるのです。

また、事前に感染しにくい環境に整えてから処置するため、とくに、全身に感染する危険性がある悪玉菌が多く認められた場合は、感染予防のためより一層の安全面を考慮して、本格的な治療に入る前に歯周病の原因菌に作用する内服薬の処方もお勧めします。例えば「トレポネーマデンティコーラ」という菌は、全身への感染力が非常に強力な菌のため、この菌が存在する場合は抗生物質を使う方が効果的です。

しかし、薬を使いたくないという患者さんもいらっしゃいます。また、妊婦さんやお子さんには抗生物質を使うことはできません。そういう方々には、薬を使わず通常使用よりも高濃度の機能水だけでアプローチをします。

薬を使わずに済むのであれば、それにこしたことはありません。薬を使えば使うだけ「耐性菌」といって、他の病気を患ったときにその薬が効かなくなってしまうこともあるからです。患者さんによりますが、当院の場合、抗生物質を使う場合は、一人の患者さんに関して基本的に1回だけ、とルールを決めています。細かいルールは山のようにありますが、そうしたルールを厳密に守らなければ、新たな次の疾患を招いてしまうことにもなりかねません。

当院では患者さん一人ひとりの状態や要望に合わせて、オーダーメイドなアプローチで対処しています。

「医療としてはこれがベストな状態です」という提案をしますが、もちろん患者さんが望まないのであれば、「ではそれらを除いた、こういう形で対応しましょう」と提案していくよう配慮しています。

Happy Halloween!  辻村 傑

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価値ある自己投資「トータルヘルス・プログラム」

2017年10月23日 12:31

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

ここで、「トータルヘルス・プログラム」の特長をもう一度整理してみましょう。

 

◎「トータルヘルス・プログラム」の「トータル」に込められた意味

・  「口の中全体」を1度の治療で健康な状態にする。

・  口腔内だけでなく「全身の健康」を守る。

・  「生涯に渡って」健康を維持する。

 

◎「歯周病治療」において画期的である理由

・  徹底した検査で歯周病菌の状態を調べ最良の治療計画を立てる。

・  患者さん一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療。

・  機能水による歯周病菌のコントロールを行う。

・  最新の機能水の効果により破壊された組織の再生効果が期待できる。

・  菌の「量的コントロール」ではなく「質的コントロール」を実現。

・  高度なスキルを持った歯科衛生士によるSRP。

・  外科的治療(フラップ)をしないため、患者さんの身体的負担を軽減。

・  短期集中型治療のため、治療期間と来院回数が大幅に縮小。

・  一度受ければ、術後のメンテナンスを継続的に受けることで2度と再発することがない。

   ※従来週1回の来院で6ヵ月~1年以上かかっていた治療が、従来以上の効果を得ながら平均6~8回の来院で終了。

 

「トータルヘルス・プログラム」は、研究に研究を重ね、さまざまな実験を重ねて生まれたつじむら歯科医院オリジナルのまったく新しい治療プログラムなのです。

唯一残念なところは施術内容が高度なため、「トータルヘルス・プログラム」は保険診療の適用外となっている点です。そのため15万円〜20万円という、少々高い治療費がかかります。

しかし、従来の歯周病治療では歯周病は根治しないため、再発を繰り返すこととなり、生涯に渡って治療を受け続けなければなりません。その治療費は、どれほどの金額がかかってしまうのでしょう。例え保険診療で治療したとしても、生涯に渡って治療を繰り返していけば莫大な出費となります。

 また一般的に、治療費から換算すると、1本の歯には60万円以上の価値があると言われています。そう考えたときに、「トータルヘルス・プログラム」を受けてもしも10本の歯を残すことができれば、それはなんと600万円の価値を生むことに等しいのです。

ただし、残念ながら現在の日本の歯科医療では、32本の歯のうち23本もの歯が抜歯する運命を避けられず、80歳で平均8本〜9本だけになってしまうという統計が出ています。自分の歯を失ってしまいインプラント治療をすることになれば、非常に高額の治療費がかかります。

そうした治療を受けるより、生涯に渡って2度と治療する必要がなくなる「トータルヘルス・プログラム」を受けることは、結果的に利益率の高い「自己投資」になることは明白です。「予防=投資」という発想なのです。

 ちなみに、スウェーデンやフィンランドなど北欧では、国民の所得が少ないからこそ「トータルヘルス・プログラム」のような「予防」に力を入れています。1970年前後に、国として「治療」から「予防」にシフトを決めた背景には、「予防にお金をかけた方が将来的に医療費を抑制できる」という発想があったからです。

一方、日本は北欧に比べたら所得は高い。そうであるならば「予防にお金をかけることは投資である」という発想で、もっと「予防」に対してお金をかけても良いのではないでしょうか。

さて、 実際にどのようなステップでどのような施術を行うのかみていきます。

 「トータルヘルス・プログラム」の基本的なステップは、(1)カウンセリング、(2)検査、(3)治療、(4)再評価、(5)メンテナンス、という5段階です。もう少し詳しく説明しましょう。

 (1)カウンセリング: 患者さんが抱えるトラブルや希望を伺う

(2)検査: 患者さんの口腔内の状況を多角的に検査・診断し、現状のリスクを徹底的に把握

(3)治療: ・歯周病菌の体内感染を防ぐための処置

   ・高度なスキルを持つ歯科衛生士による歯垢・歯石の除去(SRP)

     ・「口腔機能水」を用いて歯周病菌を徹底的に除菌・溶菌・組織再生誘導

(4)再評価: 術前・術後のデータを比較し、歯周病菌の悪玉菌優位の菌叢が善玉菌優位の菌叢に変化したかを確認

(5)メンテナンス: 二度と歯周病に感染しないよう定期的に細菌レベルで管理

 

なお、治療回数(日数)は、歯周病の進行度など患者さんの口腔状態によって異なりますが、平均すると4回から8回程度です。

辻村 傑

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トータルヘルスプログラム」の画期的な特長

2017年10月17日 09:58

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

地道な研究の結果、繰り返しの治療をなくすための夢の歯科治療メソッド「トータルヘルスプログラム」が完成しました。

「トータルヘルスプログラム」というメソッド名に冠した「トータル」には、基本コンセプトとして3つの意味が込められています。

第一に、ベースとなった治療法である「フルマウス・ディスインフェクション」(FMD)の「フルマウス」、つまり「口全体」という意味です。

「トータルヘルスプログラム」は歯周病治療に特化していますが、歯周病だけではなく虫歯菌を含めた「口腔内全体の菌の環境を整えるもの」であり、かつ「一度に口腔内のすべてを治療する」ことを実現するプログラムなのです。

第二に、「全身の健康」「トータルヘルス・プロモーション」という意味です。つまり、口腔内の歯周病菌をコントロールすることにより、歯周病菌が原因となっている「心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、ガンといった全身疾患を防ぐ」ことです。

第三に、「生涯に渡って健康を維持する」という意味を持ちます。

「トータルヘルスプログラム」の「トータル」には、そんな三つの言葉が込められているのです。

 「口の中全体を健康にする」「歯周病のリスクをなくして生涯に渡る健康を維持する」「生涯に渡り二度と歯の治療をしなくても済む」。これらを「トータルヘルスプログラム」は実現します。

これまでは歯周病は進行を遅らせることはできても、進行自体は止められないと考えられてきました。しかし、この「トータルヘルスプログラム」の登場により、歯周病における根本的な治療が実現したのです。

 従来の歯周病の治療は歯に付着している歯石を除去、歯や歯根表面に付着している汚れの清掃などに加え、歯周病が進行すれば歯ぐきを切開し歯根を露出させ、手術により汚染物質を取り除くフラップという外科的処置を施すのが一般的でした。元来歯周病は菌の病気であるはずなのに、細菌学的な発想が取り入れられていなかったのです。

一方「トータルヘルスプログラム」は根本的な発想が大きく異なります。それは〝細菌学をベースにした治療法〟という点です。

 歯周病は目に見えないレベルの「細菌」が引き起こす病気です。歯石の除去、歯根の表面の清掃、歯肉の切開・歯根の露出・手術といった従来の治療法では、歯周病が進行した口腔内に激し出血をともない、治療している最中に、その出血部位から歯周病菌が体内へと侵入してしまうのです。これでは、表面的な治療が行なわれたとしても、最終的に再度、口腔内の細菌を発生させてしまいます。また、歯石を取り除く程度の処置では、微細な歯周病菌は口腔内に残ったままとなり、適度な温度と湿度を保った口腔内では、再度増幅が進んでしまいます。

 「トータルヘルスプログラム」では、まず口腔内の歯周病菌を細菌レベルで特定し、口腔内にどのようなリスクが存在するのかを徹底的に検査した上で、最適な治療方針を決定します。「口腔内から体内への感染を許さない」という考えを徹底させ、細菌レベルで歯周病菌を撃退する、従来の考え方と根本的からアプローチが異なる、先進的な治療法なのです。歯周病のリスクをまずはリセットし、その後、歯周病のリスク・可能性というレベルにおいて、二度と発症させない治療体系。それが「トータルヘルスプログラム」なのです。

 従来行われていた外科的治療と「トータルヘルスプログラム」を比較した最大のメリット。それは、ほとんど痛みをともなわず、精神的肉体的な負担が少なく、患者さんに優しい治療であるということです。また、治療に要する期間と来院回数の大幅な縮小、つまり、従来週1回の来院で6ヵ月間かかっていた治療が、従来以上の効果を得ながら、平均6~8回の来院で終えることができる点です。

 一度でもリスクを低減した口の中は、継続的にしっかりメンテナンスを受けていただくことで、特殊なレアケースをのぞき、虫歯や歯周病の再発といった不安や恐怖から一切開放されます。

すなわちそれは、生涯に渡り自分の歯で生活できることを意味します。

 さらに特筆すべきは、生涯に渡って自分の歯を保ち続けるために、口腔内の状態を精密な検査データとして記録・保管し、全身の健康のリスクについても、状況に応じて管理していくことで、継続的に健康を管理していく点です。

これは大きな「トータルヘルスプログラム」の特長と言えるでしょう。

辻村 傑

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ついに完成!トータルヘルスプログラム

2017年10月 4日 09:45

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

「機能水」を使うことで良い結果は得られたのですが、「何時間もかけて治療することによる患者さんへの肉体的な負担」についての課題がまだ残っていました。

長時間の治療は手術を受けたかのような疲労感をともない、施術後の患者さんの評価も低く「痛くてつらかった」と感想を持たれる方もいらっしゃいました。 

そこで現在1回でまとめて施術している方法を、何回かに分けて行う方法はないかと考えはじめました。

 それまで1度にまとめて行っていた施術を、どの程度の複数回に分け、どの程度の間隔で治療し、どの程度のタイミングで、どう処置したらいいのか、さまざまと試行錯誤を繰り返していきました。その結果、患者さんによって異なりますが、前後の検査を含め個人差はありますが、平均約8回に分けて施術するのがベストだということが分かったのです。

 これでようやく完璧な治療法が完成した、とその時は確信しました。実際に結果も良く、治療後に予防だけを行っていた以前なら1,000人中100人つまり10%くらいの人が再発していたのですが、再発率が0.3%つまり5人程度に減ったのです。再発していた人が100人から5人に減るのはすごく良い結果のようですが、それでも5人は再発をしている。これがどうにも納得がいかず、さらに研究を続けました。

 そして行き着いたのが、菌における「量的コントロール」ではなく「質的コントロール」が重要だということです。つまり、口の中に200gの細菌がいたら、20gまで減らすことは可能でしたが、200gの中に80種類の菌がいたとしたら、菌の量が20gに減っても、80種類は80種類のままだったのです。そのため、術後4週間もすると菌が元の状態に戻ってしまい、どこかのタイミングで再び発症してしまっていたのです。

 そこで私が考えたのが、単に菌の全体量を減らすのではなく、口の中にいる菌の組成を変えること、重要なのは悪い菌を極力やっつけていき体にとっていい菌が増える環境を作ってあげること、そこだと気づいたのです。これが「細菌レベルで口腔内の菌の環境をコントロールする」という発想です。善玉菌はそのままに悪玉菌だけ退治する。すなわち口腔内の菌の状態・環境を、歯周病が発症していない子どもの頃の口腔内に戻す、つまりリセットするというイメージです。

 殺菌のベースとして「機能水」だけを使うのではなく、より確実に菌をコントロールするために、あるリスクを超えた人に関しては、抗菌薬を術前に投与したり、口の中に存在する菌の種類に応じて対応方法を変えたりと、より安全でより確実に良い結果を出せるようアレンジを重ねていきました。

 例えば、菌がすごく多い方については、予防的に事前に抗生物質の前投与をし、まずはターゲットとなる菌を見極めてから取り除いていきます。そして口の中にカビの菌がいたら、「抗真菌剤」という薬剤を使い、歯みがきのような方法で菌を取り除きます。もちろん、薬によって善玉菌まで殺してしまうということはありません。善玉菌を残した上で、悪玉菌を取り除くというのが基本です。大きな病院などでは、いろいろな薬を飲むことによって、善玉菌も悪玉菌もすべてなくしてしまい、結果、後から入ってきた菌が爆発的に増えてしまうのです。

 口腔内を無菌にすると菌のバランスが崩れてしまい、極端な話、「黒毛舌」といって舌から黒い毛のようなものが出てきてしまうこともあります。そうなると味覚がなくなってしまうこともあるため、あくまでも「善玉菌を残した上で、悪玉菌だけを取り除く」ということが大切になるのです。

 現在は前述の機能水に、DNA複製でノーベル生理学、医学賞を受賞したアーサーコンバーグ博士の元でポリリン酸について研究されていた柴肇一(しばとしかず)博士のご協力を得て、中長鎖分割ポリリン酸の効果をプラスして、線維芽細胞の活性化、骨芽細胞の活性化など破壊された歯周組織の再生機能を与えるまでに向上させることができるようになりました。

 また、施術の過程で行うSRP(スケーリング・ルートプレーニング)という、歯周ポケットに入り込んだ歯石や炎症を起こした組織を専用の器具で掻きだす作業においても、極限までスキルアップをはかっていきました。

 こうして約4年という歳月を経て試行錯誤を繰り返し、ようやく再発の心配がまったくない、100%満足のいく結果が得られるメソッドが完成したのです。

 最後の問題として当時はまだ、歯科衛生士が対応できなかったため、ドクターである私一人がやることによって治療単価が高くなってしまい、患者さんの費用負担も大きくなってしまいました。そこで、SRPをはじめとした施術を歯科衛生士ができるように教育していきました。

 こうして、ついに完成したのが「トータルヘルスプログラム」なのです。

辻村 傑

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画期的な治療方法

2017年9月19日 14:28

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

「繰り返しの治療をなくしたい」「歯周病菌、虫歯菌など口腔内の菌をコントロールしたい」。そう考えて研究を重ね、様々な文献を調べているとき、ふと目に止まったのが、ベルギーにあるカトリック大学の「フルマウス・ディスインフェクション」(以下FMD)という治療方法でした。歯周病は、「短期間にできるだけ口の中すべての歯を同時に治療する」ことが重要だと、かねてから知っていたので、これは画期的だと思いました。

「FMD」を一言で分かりやすく説明すると「一括でまとめて口腔内全体をクリーニングする」という治療方法となります。歯の治療は「上の前歯」「右上の奥歯」「左上の奥歯」「下の前歯」「右下の奥歯」「左下の奥歯」と、6つに小分けして治療にあたるのが一般的です。しかし「FMD」という治療方法は、「6分割せずにすべての歯を1回でまとめて治療した方が治りが良い」というのが基本的な考え方です。分割して治療していくと、次回の治療の際には、汚れを取っていない箇所から、汚れを取った箇所に菌が再感染してしまうのです。

この治療方法の効果は、従来の治療方法よりも、歯周ポケットが治療後に改善する確率が非常に高く、また、「付着歯肉の獲得」といって、歯ときっちり付着している部分の歯肉の回復においても非常に優れていたのです。文献を読んだとき、これは良い治療法だと感じました。ただ、1回にすべての歯をまとめて処置しようとすると、およそ6時間以上もかかってしまい、患者さんはその間ずっと口を開いていなければならないため、体力的な負担は大変なものになります。

また、「菌血症」といって菌が出血部位から血管の中に入ってしまい、炎症を引き起こすという問題もありました。歯周病菌をかき回してしまうような処置になるため、歯周ポケットの深い箇所を処置しようとすると必ず出血をしてしまい、活発な菌が血管の中に入ってしまうのです。

 ちなみに「菌血症」になると、人間の体はその菌をやっつけようと発熱して、微熱が出てしまいます。「FMD」の治療方法を受けた翌日から翌々日にかけて、かなりの割合で患者さんは熱を出てしまうのです。そこで私は、なんとか「FMD」のメリットを取り入れて、デメリットの部分を補う方法はないものかと、研究を始めました。とくに「菌血症」をコントロールできたら、この治療方法は非常に画期的な歯周病治療法になると感じたのです。

当時は「クロロヘキシジン」という薬剤を使うことによって、菌が血管の中に入っても感染が広がらないようにしていたのですが、それでも結果的には菌に負けてしまい炎症が起きてしまいました。そこで、「クロロヘキシジン」の代わりに、何か別のものを使えばよいのではないかと考え、研究を続けました。そしてようやく辿りついたのが「機能水」だったのです。

「機能水」は別名「微酸性電解水」といって普通の飲用水を電気分解したもので、強い殺菌力を持っています。これを用いることで、「体に害を与えず、善玉菌は生かしたまま悪性の菌のみを退治できる」ということが分かったのです。「よし、これを使ってみよう」と思った私は、「機能水」を使ってさっそく治療を開始しました。すると予想どおりの良い結果が得られたのです。従来の薬剤だと殺菌するまで1秒程度かかっていたので、その1秒の間に血管の中に菌が入り込んでしまいました。しかし「機能水」を使うと瞬時に殺菌できるため、より確実に菌の拡散を防ぐことができたのです。

しかし、それだけではまだ100%満足する結果は得られませんでした。当初採用した「機能水」は完ぺきではなかったのです。「機能水」というのは、「次亜塩素酸」に含まれる「活性酸素」という成分が、殺菌の根源になっていますが、この「活性酸素」は実は人間の体にあまり良くない成分なのです。「脂質過酸化」といって、組織を破壊してしまう作用があります。そこで、この「活性炭素」を研究しようと、神奈川歯科大学の薬理学部に行き、「機能水」と「活性酸素」との関係性の研究を始めました。

この研究で分かってきたことは、酸化に対抗させる「アスコルビン酸」という抗酸化剤を使えばいいということでした。「アスコルビン酸」が余剰な「活性酸素」を消去することをつきとめたのです。さらには、抗酸化剤は組織の治りを早くするという効果もあります。そこで、活性酸素を最大限消しながら、どこまで濃度を薄めても大丈夫かということを、と地道に研究しました。一方で、機能水に含まれる「次亜塩素酸」自体も、適正な濃度で使用しないと健康を害するため、的確な濃度にするための研究を行いました。

こうしてようやく、「FMD」のデメリットをなくし、良い結果だけを得られる理想の殺菌力を持つ「機能水」をつくることができたのです。

辻村 傑

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歯周病は本当に治らない???

2017年9月11日 12:00

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

患者さんが他の歯科医院へ行くと、「歯周病ですね。歯周病は一度患うと治らないので、歯磨きをきちんとしてこれ以上悪くならないように気をつけてください」と言われてしまう、といった話をよく聞きます。

それが一般的な歯科医院の認識であって、決して手を抜いているわけではないと思います。そういう意味では、当院が少々変わったスタイルの医院なのかもしれません。

よく他の歯科医院の先生から「なぜそこまでこだわってやるのですか」「なぜ保険で行わずに自由診療でやるのですか」と聞かれます。辻村のやっていることはよく理解できない、という方がほとんどなのではないでしょうか。

これまで述べてきたように、日本は保険制度というシステムをベースにした歯科医療を中心に動いているので、制度から外れたことをすると、なかなか理解されないのだと思います。

一般の歯科医師の方が「残念ですが治らないですね、生涯歯周病とうまく付き合っていく必要がありますよ」とおっしゃるのと同様に、歯周病学会なども「定期的に治療しましょう」と提唱しています。これは「サポーティブペリオセラピー(SPT)」という考え方なのですが、「歯周病の"進行を止めるようにサポート、支援"しましょう」という管理の仕方なのです。「歯周病が治らない人たちを、継続的にフォローアップしていきましょう」というわけです。そのため、日本では、歯周病に罹ってしまったら定期的に歯科医院に行って、場合によってはカリカリと歯周ポケットを削ってもらいましょう、という治療法がベースになってしまっているのです。

また「しっかり歯磨きを頑張って、歯磨きで歯周病をコントロールしましょう」と言われても、毎回歯磨きに長い時間をかけられる人は少ないでしょう。私自身、せいぜい1回5分程度です。北欧の人たちは、国民平均で1日0.9回程度しか磨いてないのに、それでも虫歯と歯周病はきちんとコントロールできているのですから、歯磨きだけで歯周病の進行を防ぎましょう、という考えかたは少々ナンセンスです。

私は長年にわたり、歯周病の研究を行ってきました。私よりも歯周病に関する知識を持っている先生は他にもたくさんいらっしゃいます。

しかし、一番のネックはやはり「保険診療」なのです。

日本の歯科医院は、なかなかこの枠から飛び出すことができません。保険を請求するためにはルールが決まっていて、例えば初診のときに何か病名をつけないと保険でレントゲンが撮れません。普通に考えれば「病名をつけるために」レントゲンを撮るはずなのに、日本の場合は歯周病という病名がつかないと保険でレントゲンが撮れないのです。これは非常におかしなルールです。

このように、日本の保険制度においては、レントゲンひとつ取り上げても、現場への配慮が欠けるルールや制度がたくさん見受けられます。そういった壁やしがらみにとらわれず、患者さんのためを第一に考えて、私は当院のスタッフとともに、歯周病、歯周病菌と闘い続けてきました。その形が、私が研究開発した世界的に類をみない根本的歯周病治療、

THP「トータルヘルスプログラム」なのです。

 辻村 傑

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妥協を許さない徹底した「つじむら歯科医院の検査」

2017年9月 4日 09:22

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

当院では、初診の患者さんに全員に対して必ず検査を実施しているとお話ししました。この検査は口腔内の状態をくまなくチェックすることを目的としていますが、やはりメインターゲットは歯周病菌です。口の中に歯周病菌がいるのか。いるとしたらどのような菌がどれくらいいて、活動状況はどうなっているのか、これらを精密に調べていきます。

検査は2回にわたって行いますが、1回目は唾液を採取して「位相差顕微鏡」という顕微鏡で検査します。そのあとレントゲンやCTスキャンを撮り、それから医師による口腔内検査を行います。また、歯周ポケットの深さを測ったり、歯周ポケットからの出血の程度がどの程度あるかなどを調べたりします。

「唾液検査」は、当院では「○○菌がいます」「○○菌はいません」と、非常に具体的に厳密な判定を行っています。また、その菌は活動しているのか、活動は止まっているのかといった評価も行います。

私は、特定の10種類くらいの菌が歯周病治療において重要であろうと考えていて、それらの菌をターゲットとして検査を行っています。

たとえばカンジダアルビカンス(カビ菌)という菌に対して、日本歯周病学会が「この菌は歯周病とは関係ありません」と指定している菌であったとしても、口腔内環境を変えるという視点で考えたとき、「この菌はいないほうがいい」と思われる菌も判定して処置の対象にしています。

2回目の検査では、歯周組織について、歯科衛生士の目線でさらに深く精密に調べていきます。また歯周ポケットについても、もう一回緻密に検査を行います。

さらに、1回目から2回目の間に、1回目で取ったデータ、つまり「レントゲン」「CT」「歯周ポケットの大まかな値」「位相差顕微鏡」など、さまざまな情報を取得していますので、歯科医師、担当の衛生士、メディカルトリートメントコーディネーターの3者で、あらかじめディスカッションしておきます。そして担当衛生士は、この患者さんは「こういうことで困っている」「こういうことはされたくない」「目にタオルを掛けられたくない」などといった細かい情報を、2回目の時点までにしっかりと把握しておくのです。

この2回目の唾液検査では主に虫歯菌の検査を行います。1回目は歯周病菌を顕微鏡でチェックする程度ですが、2回目では「ミュータンス菌」「ラクトバチラス菌」という、虫歯を形成しはじめる菌、進行させる菌の2種類をチェックします。これはその場ですぐ確認できるものはなく、培養液という薬剤を使って48時間以上をかけて菌の状態を測定します。

また口腔内のガスも採取して検査します。「ガスクロマトグラフ」という機器を使って、どんな細菌がガスを出しているか、菌がどの程度活動しているのかなどを詳しく調べていきます。歯周病菌の活動状態が悪性なのか、それとも安定しているのかなどがわかります。

 1日目で行う唾液検査では、ご自宅で直前にうがいといったマウスウォッシュをされてくる患者さんが多く、菌の状態が正確に判定できない可能性があるため、指標的な要素が強くなってしまいます。そのためガスクロマトグラフで、さらに正確に口腔内の菌の状態を調べるというわけです。

唾液の出る量や唾液の質も検査します。唾液の出る量が少ないと口腔内を洗い流すこと、すなわち自浄作用がされにくく虫歯のリスクが高まります。唾液の出る量というのも非常に重要です。

今までの虫歯の経験値数も検査します。虫歯治療をたくさん経験された人は、さまざまなリスクが高くなっていきます。また、歯をケアする際に、フッ素を使用しているとかどうかなど、その部分だけで8項目程度を調べていくと、虫歯の原因におけるリスクは人それぞれ違います。虫歯菌は少ないけれど、唾液の量が少なく洗い流す力が弱いために虫歯になっている方もいます。

虫歯の検査というのは、結果が出るまで時間がかかるものですが、歯周病の検査自体は、初回の検査ですべてのデータをそろえることができるため、2回目の検査を終えた時点で、初めて患者さんに対して、歯周病に対してどのような治療が必要なのかをプレゼンテーションすることができるのです。

このように、妥協を許さず徹底的に事前検査を実施することで、患者さんが望まれるゴールに向かうことが可能になります。

歯周病との戦いは、まず患者さん一人ひとりの「口腔内の状態」「歯周病菌の状態」を徹底的に調べることから始まる、と我々は考えています。

 

辻村 傑

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人間界の病が家族の一員ペットにまで...

2017年8月28日 11:02

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

虫歯と歯周病菌は根本的に質が違いますが、感染時期は実は一緒で、虫歯は早い時期から発症するのに対し、歯周病は虫歯よりも発症するのが遅いのではないか、というのが私なりの解釈です。そのため、歯周病の症状がないお子さんや若い方であっても、どこかのタイミングで一度検査をして歯周病菌の有無を確認し、もし歯周病菌が発見されたら、できるだけ早急に口腔内の細菌叢を悪玉菌の少ない状態にリセットしてあげることが必要です。

症状が出てから対処するのではなく、症状が出る前に細菌レベルでコントロールした方が、その後の予防の効果も高く、結果として治療をしなくても済むのです。

さて、歯周病は子どもよりも大人に多い病気ですが、たまに中学生くらいの方が、簡易的な検査を受けたいと来院されることもあります。当院でも当初は子どもを診ることはほとんどなく、歯周病の検査は、基本的に20歳以上を対象にしていました。ところが親が歯周病を患っていると、必ずといっていいほど子どもにも感染してしまっていることが分かってきたため、ある時期から、子どもの歯周病検査も行うようになりました。家庭内感染するケースが非常に多いからです。

それには家族の一員であるペットとの接触にも気をつけなければなりません。

よく「犬や猫などペットとマウス・トゥー・マウスでペロペロするとペットから悪い菌が感染するのでは」といった心配を聞くことがあります。しかし、歯周病菌に関しては、親から子どもへと感染しないよう気をつけなければいけないのと同様に、人間からペットへ感染しないように気をつける必要があるのです。

 一昔前は、ペットの歯周病はそれほど深刻化していませんでしたが、今はペットが歯周病にかかってしまい苦労しているという話をよく聞きます。今、ペットの歯周病が増えているという状況は、もともと人間界の病であったものが、人間と一緒に暮らすペットにまで感染が広がっているからだと考えられます。その証拠に、野生の動物が死んだときに口の中を調べてみると、歯周病や虫歯に罹患している動物はほとんどいません。

 ちなみに当院で「トータルヘルス・プログラム」が終了した際にお配りする今後の注意事項の用紙には「ペットからの再感染に気をつけてください」と明記しています。それは「トータルヘルス・プログラム」を受ける以前に患者さんからペットへと感染した菌が、今度は逆にペットから患者さんに戻ってきてしまうからなのです。

 また、多くの獣医さんはペットの心臓疾患と歯周病の関係を非常に明確にしていて、「心臓疾患の原因は歯周病です。心臓疾患を引き起こさないためには、定期的に必ず歯をクリーニングしましょう」と呼びかけています。

 日本の歯科医師には、そのようなことを明言している方はあまり多くいません。その点については獣医さんのほうがよく理解されているので、心臓病のペットを診るときには、必ず口腔内をチェックしています。そして、もし歯周病にかかっている歯があったら、心臓のオペをする前に、歯周病にかかった歯を感染源になっているからという理由で抜いています。

 私が知る獣医さんが言うには、犬の歯に歯石などがついて歯ぐきから膿が出てくる、急に食欲がなくなったという場合、大体は歯周病だそうです。また、歯周病を患うと犬でもかなり口臭が出るらしく、犬の口臭をなくすために歯周病治療をする飼い主もいるそうです。

 人間の場合であれば、たとえ自分の歯がなくなってしまっても入れ歯やインプラントなどがありますが、ペットの場合そうはいきません。動物は自分の歯がなくなってしまったら、肉などの餌もかめなくなってしまい、最悪の場合、死につながります。もしあなたのペットが歯周病に罹っている可能性があれば、早めに治療することをお勧めします。

 ペットの歯周病治療は家庭内感染を防ぐだけでなく、家族の一員であるペットの命を守ることでもあるのです。

 

辻村 傑

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どこからくるのでしょうか?

2017年8月21日 17:43

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

歯周病菌は、最初は深刻な症状を引き起こさなくても、年齢とともに次第に頭角を現し、40歳、50歳、60歳と年齢を重ねるにつれて、口臭、歯磨き時の出血、体が疲れたときに少し歯が浮く、など何かしらの症状が出始めてきます。

まったく痛くもかゆくもない状態であったとしても、歯周病菌は知らず知らずのうちに人の体をむしばんでいきます。「痛い」「血が出る」となったときは、もうかなり進行してしまっているのです。「沈黙の病」と呼ばれるのはそのためです。

また歯周病菌は歯の骨を溶かしてしまいます。歯周病菌がいると、人間の体はその毒素から自分を守らなければいけないという防衛反応が働きます。そこで白血球が増えて、その反応として「破骨細胞」という骨を溶かしてしまう細胞が骨を溶かし始めていくためです。骨を溶かすというと一見とても痛そうですが、実は痛みはなかなか発生しません。

統計によると日本人の場合、60歳から平均1本ずつ歯がなくなってしまい、80歳に向けて一気に歯が減っていってしまいます。歯周病菌の影響で自覚症状も痛みもなく歯が失われていってしまうことが多いので、この原因菌の活動をどこかのタイミングで断ち切っておかないと、確実に歯が失われていってしまいます。

とにかく歯周病は本当に怖い病気です。歯周病がそこまで怖い病気であるということが、メディアを中心に叫ばれはじめて、日本人も「そんなに怖い病気なんだ」と認識するようになったのは、ここ10年くらいではないでしょうか。

歯槽膿漏といわれていた時代は、この病気がそこまで恐ろしいという認識がなされていませんでしたが、「歯周病」といわれるようになって、ようやく深刻な病気であることが認識されつつあります。

どうすれば歯周病菌に感染しにくいのか。あるいは感染しやすいのか。それは免疫の状況によります。先ほども触れたように、歯周病菌がいても発症しないという方々は、免疫力が高かったり、いろいろな意味で健康であったり、運動をしていたりします。逆に、骨粗しょう症になっている場合、歯周病は進行しやすいのです。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に歯周病菌は存在しません。どこかのタイミングで感染するのです。では一体、歯周病菌はどこからやって来るのでしょうか。

 実は、「歯周病菌がどこから来たのか?」ということについて、研究者の間でもまだ明らかになっておらず、大きな謎のひとつなのです。

 そもそも一人の人間の体には約80億もの菌がいると言われています。また口の中だけでも500種類の菌が生息していると言われていて、それらすべての菌については、まだまだ謎だらけです。

 虫歯に関係している「ミュータンス菌」という菌も、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはまったく存在しておらず、また歯が出る前にミュータンス菌が口の中に入ったとしても、菌は定着しません。そのため虫歯は感染とは呼ばれないのですが、歯が出てきて2歳7ヵ月ころまでに感染すると、その人の口腔内にミュータンス菌が定着し、口腔内常在菌のひとつとなり、つまり生涯虫歯のリスクにさらされる、ということが分かっています。

 3歳未満での虫歯菌の感染は、「口移しの行為」「親が舐めたスプーンで離乳食をあげる」「親が使ったコップで飲む」「歯ブラシ」などから感染することが考えられます。したがって、幼稚園や小学校くらいのお子さんであっても、口の中に歯周病菌がいる子がいます。

 18歳になると口の中に歯周病菌が存在する人の割合が急に増えるというレポートもありますが、なぜ18歳なのかはいまだ解明されていません。

 子どものころに感染した歯周病菌が歯周ポケットなどに潜んでいて、それが爆発的に増殖するのが18歳の頃なのかもれません。18歳頃になると新陳代謝が激しいので、歯周ポケットの中でも常に新しい組織が形成されてきます。成人になるに従って、細胞ができる周期が遅くなってくるので、歯周病菌が少し優位になってくるのかもしれません。

 

辻村 傑

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