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もう二度と、自分の歯を傷つけない、失わない・・・そして、全身の健康を、家族の健康を守る貴方の決意をカタチにする、T.H.P. トータルヘルスプログラム 根本的歯周リスク除去システムの情報をお届けします。

画期的な治療方法

2017年9月19日 14:28

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

「繰り返しの治療をなくしたい」「歯周病菌、虫歯菌など口腔内の菌をコントロールしたい」。そう考えて研究を重ね、様々な文献を調べているとき、ふと目に止まったのが、ベルギーにあるカトリック大学の「フルマウス・ディスインフェクション」(以下FMD)という治療方法でした。歯周病は、「短期間にできるだけ口の中すべての歯を同時に治療する」ことが重要だと、かねてから知っていたので、これは画期的だと思いました。

「FMD」を一言で分かりやすく説明すると「一括でまとめて口腔内全体をクリーニングする」という治療方法となります。歯の治療は「上の前歯」「右上の奥歯」「左上の奥歯」「下の前歯」「右下の奥歯」「左下の奥歯」と、6つに小分けして治療にあたるのが一般的です。しかし「FMD」という治療方法は、「6分割せずにすべての歯を1回でまとめて治療した方が治りが良い」というのが基本的な考え方です。分割して治療していくと、次回の治療の際には、汚れを取っていない箇所から、汚れを取った箇所に菌が再感染してしまうのです。

この治療方法の効果は、従来の治療方法よりも、歯周ポケットが治療後に改善する確率が非常に高く、また、「付着歯肉の獲得」といって、歯ときっちり付着している部分の歯肉の回復においても非常に優れていたのです。文献を読んだとき、これは良い治療法だと感じました。ただ、1回にすべての歯をまとめて処置しようとすると、およそ6時間以上もかかってしまい、患者さんはその間ずっと口を開いていなければならないため、体力的な負担は大変なものになります。

また、「菌血症」といって菌が出血部位から血管の中に入ってしまい、炎症を引き起こすという問題もありました。歯周病菌をかき回してしまうような処置になるため、歯周ポケットの深い箇所を処置しようとすると必ず出血をしてしまい、活発な菌が血管の中に入ってしまうのです。

 ちなみに「菌血症」になると、人間の体はその菌をやっつけようと発熱して、微熱が出てしまいます。「FMD」の治療方法を受けた翌日から翌々日にかけて、かなりの割合で患者さんは熱を出てしまうのです。そこで私は、なんとか「FMD」のメリットを取り入れて、デメリットの部分を補う方法はないものかと、研究を始めました。とくに「菌血症」をコントロールできたら、この治療方法は非常に画期的な歯周病治療法になると感じたのです。

当時は「クロロヘキシジン」という薬剤を使うことによって、菌が血管の中に入っても感染が広がらないようにしていたのですが、それでも結果的には菌に負けてしまい炎症が起きてしまいました。そこで、「クロロヘキシジン」の代わりに、何か別のものを使えばよいのではないかと考え、研究を続けました。そしてようやく辿りついたのが「機能水」だったのです。

「機能水」は別名「微酸性電解水」といって普通の飲用水を電気分解したもので、強い殺菌力を持っています。これを用いることで、「体に害を与えず、善玉菌は生かしたまま悪性の菌のみを退治できる」ということが分かったのです。「よし、これを使ってみよう」と思った私は、「機能水」を使ってさっそく治療を開始しました。すると予想どおりの良い結果が得られたのです。従来の薬剤だと殺菌するまで1秒程度かかっていたので、その1秒の間に血管の中に菌が入り込んでしまいました。しかし「機能水」を使うと瞬時に殺菌できるため、より確実に菌の拡散を防ぐことができたのです。

しかし、それだけではまだ100%満足する結果は得られませんでした。当初採用した「機能水」は完ぺきではなかったのです。「機能水」というのは、「次亜塩素酸」に含まれる「活性酸素」という成分が、殺菌の根源になっていますが、この「活性酸素」は実は人間の体にあまり良くない成分なのです。「脂質過酸化」といって、組織を破壊してしまう作用があります。そこで、この「活性炭素」を研究しようと、神奈川歯科大学の薬理学部に行き、「機能水」と「活性酸素」との関係性の研究を始めました。

この研究で分かってきたことは、酸化に対抗させる「アスコルビン酸」という抗酸化剤を使えばいいということでした。「アスコルビン酸」が余剰な「活性酸素」を消去することをつきとめたのです。さらには、抗酸化剤は組織の治りを早くするという効果もあります。そこで、活性酸素を最大限消しながら、どこまで濃度を薄めても大丈夫かということを、と地道に研究しました。一方で、機能水に含まれる「次亜塩素酸」自体も、適正な濃度で使用しないと健康を害するため、的確な濃度にするための研究を行いました。

こうしてようやく、「FMD」のデメリットをなくし、良い結果だけを得られる理想の殺菌力を持つ「機能水」をつくることができたのです。

辻村 傑

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歯周病は本当に治らない???

2017年9月11日 12:00

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

患者さんが他の歯科医院へ行くと、「歯周病ですね。歯周病は一度患うと治らないので、歯磨きをきちんとしてこれ以上悪くならないように気をつけてください」と言われてしまう、といった話をよく聞きます。

それが一般的な歯科医院の認識であって、決して手を抜いているわけではないと思います。そういう意味では、当院が少々変わったスタイルの医院なのかもしれません。

よく他の歯科医院の先生から「なぜそこまでこだわってやるのですか」「なぜ保険で行わずに自由診療でやるのですか」と聞かれます。辻村のやっていることはよく理解できない、という方がほとんどなのではないでしょうか。

これまで述べてきたように、日本は保険制度というシステムをベースにした歯科医療を中心に動いているので、制度から外れたことをすると、なかなか理解されないのだと思います。

一般の歯科医師の方が「残念ですが治らないですね、生涯歯周病とうまく付き合っていく必要がありますよ」とおっしゃるのと同様に、歯周病学会なども「定期的に治療しましょう」と提唱しています。これは「サポーティブペリオセラピー(SPT)」という考え方なのですが、「歯周病の"進行を止めるようにサポート、支援"しましょう」という管理の仕方なのです。「歯周病が治らない人たちを、継続的にフォローアップしていきましょう」というわけです。そのため、日本では、歯周病に罹ってしまったら定期的に歯科医院に行って、場合によってはカリカリと歯周ポケットを削ってもらいましょう、という治療法がベースになってしまっているのです。

また「しっかり歯磨きを頑張って、歯磨きで歯周病をコントロールしましょう」と言われても、毎回歯磨きに長い時間をかけられる人は少ないでしょう。私自身、せいぜい1回5分程度です。北欧の人たちは、国民平均で1日0.9回程度しか磨いてないのに、それでも虫歯と歯周病はきちんとコントロールできているのですから、歯磨きだけで歯周病の進行を防ぎましょう、という考えかたは少々ナンセンスです。

私は長年にわたり、歯周病の研究を行ってきました。私よりも歯周病に関する知識を持っている先生は他にもたくさんいらっしゃいます。

しかし、一番のネックはやはり「保険診療」なのです。

日本の歯科医院は、なかなかこの枠から飛び出すことができません。保険を請求するためにはルールが決まっていて、例えば初診のときに何か病名をつけないと保険でレントゲンが撮れません。普通に考えれば「病名をつけるために」レントゲンを撮るはずなのに、日本の場合は歯周病という病名がつかないと保険でレントゲンが撮れないのです。これは非常におかしなルールです。

このように、日本の保険制度においては、レントゲンひとつ取り上げても、現場への配慮が欠けるルールや制度がたくさん見受けられます。そういった壁やしがらみにとらわれず、患者さんのためを第一に考えて、私は当院のスタッフとともに、歯周病、歯周病菌と闘い続けてきました。その形が、私が研究開発した世界的に類をみない根本的歯周病治療、

THP「トータルヘルスプログラム」なのです。

 辻村 傑

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妥協を許さない徹底した「つじむら歯科医院の検査」

2017年9月 4日 09:22

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

当院では、初診の患者さんに全員に対して必ず検査を実施しているとお話ししました。この検査は口腔内の状態をくまなくチェックすることを目的としていますが、やはりメインターゲットは歯周病菌です。口の中に歯周病菌がいるのか。いるとしたらどのような菌がどれくらいいて、活動状況はどうなっているのか、これらを精密に調べていきます。

検査は2回にわたって行いますが、1回目は唾液を採取して「位相差顕微鏡」という顕微鏡で検査します。そのあとレントゲンやCTスキャンを撮り、それから医師による口腔内検査を行います。また、歯周ポケットの深さを測ったり、歯周ポケットからの出血の程度がどの程度あるかなどを調べたりします。

「唾液検査」は、当院では「○○菌がいます」「○○菌はいません」と、非常に具体的に厳密な判定を行っています。また、その菌は活動しているのか、活動は止まっているのかといった評価も行います。

私は、特定の10種類くらいの菌が歯周病治療において重要であろうと考えていて、それらの菌をターゲットとして検査を行っています。

たとえばカンジダアルビカンス(カビ菌)という菌に対して、日本歯周病学会が「この菌は歯周病とは関係ありません」と指定している菌であったとしても、口腔内環境を変えるという視点で考えたとき、「この菌はいないほうがいい」と思われる菌も判定して処置の対象にしています。

2回目の検査では、歯周組織について、歯科衛生士の目線でさらに深く精密に調べていきます。また歯周ポケットについても、もう一回緻密に検査を行います。

さらに、1回目から2回目の間に、1回目で取ったデータ、つまり「レントゲン」「CT」「歯周ポケットの大まかな値」「位相差顕微鏡」など、さまざまな情報を取得していますので、歯科医師、担当の衛生士、メディカルトリートメントコーディネーターの3者で、あらかじめディスカッションしておきます。そして担当衛生士は、この患者さんは「こういうことで困っている」「こういうことはされたくない」「目にタオルを掛けられたくない」などといった細かい情報を、2回目の時点までにしっかりと把握しておくのです。

この2回目の唾液検査では主に虫歯菌の検査を行います。1回目は歯周病菌を顕微鏡でチェックする程度ですが、2回目では「ミュータンス菌」「ラクトバチラス菌」という、虫歯を形成しはじめる菌、進行させる菌の2種類をチェックします。これはその場ですぐ確認できるものはなく、培養液という薬剤を使って48時間以上をかけて菌の状態を測定します。

また口腔内のガスも採取して検査します。「ガスクロマトグラフ」という機器を使って、どんな細菌がガスを出しているか、菌がどの程度活動しているのかなどを詳しく調べていきます。歯周病菌の活動状態が悪性なのか、それとも安定しているのかなどがわかります。

 1日目で行う唾液検査では、ご自宅で直前にうがいといったマウスウォッシュをされてくる患者さんが多く、菌の状態が正確に判定できない可能性があるため、指標的な要素が強くなってしまいます。そのためガスクロマトグラフで、さらに正確に口腔内の菌の状態を調べるというわけです。

唾液の出る量や唾液の質も検査します。唾液の出る量が少ないと口腔内を洗い流すこと、すなわち自浄作用がされにくく虫歯のリスクが高まります。唾液の出る量というのも非常に重要です。

今までの虫歯の経験値数も検査します。虫歯治療をたくさん経験された人は、さまざまなリスクが高くなっていきます。また、歯をケアする際に、フッ素を使用しているとかどうかなど、その部分だけで8項目程度を調べていくと、虫歯の原因におけるリスクは人それぞれ違います。虫歯菌は少ないけれど、唾液の量が少なく洗い流す力が弱いために虫歯になっている方もいます。

虫歯の検査というのは、結果が出るまで時間がかかるものですが、歯周病の検査自体は、初回の検査ですべてのデータをそろえることができるため、2回目の検査を終えた時点で、初めて患者さんに対して、歯周病に対してどのような治療が必要なのかをプレゼンテーションすることができるのです。

このように、妥協を許さず徹底的に事前検査を実施することで、患者さんが望まれるゴールに向かうことが可能になります。

歯周病との戦いは、まず患者さん一人ひとりの「口腔内の状態」「歯周病菌の状態」を徹底的に調べることから始まる、と我々は考えています。

 

辻村 傑

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人間界の病が家族の一員ペットにまで...

2017年8月28日 11:02

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

虫歯と歯周病菌は根本的に質が違いますが、感染時期は実は一緒で、虫歯は早い時期から発症するのに対し、歯周病は虫歯よりも発症するのが遅いのではないか、というのが私なりの解釈です。そのため、歯周病の症状がないお子さんや若い方であっても、どこかのタイミングで一度検査をして歯周病菌の有無を確認し、もし歯周病菌が発見されたら、できるだけ早急に口腔内の細菌叢を悪玉菌の少ない状態にリセットしてあげることが必要です。

症状が出てから対処するのではなく、症状が出る前に細菌レベルでコントロールした方が、その後の予防の効果も高く、結果として治療をしなくても済むのです。

さて、歯周病は子どもよりも大人に多い病気ですが、たまに中学生くらいの方が、簡易的な検査を受けたいと来院されることもあります。当院でも当初は子どもを診ることはほとんどなく、歯周病の検査は、基本的に20歳以上を対象にしていました。ところが親が歯周病を患っていると、必ずといっていいほど子どもにも感染してしまっていることが分かってきたため、ある時期から、子どもの歯周病検査も行うようになりました。家庭内感染するケースが非常に多いからです。

それには家族の一員であるペットとの接触にも気をつけなければなりません。

よく「犬や猫などペットとマウス・トゥー・マウスでペロペロするとペットから悪い菌が感染するのでは」といった心配を聞くことがあります。しかし、歯周病菌に関しては、親から子どもへと感染しないよう気をつけなければいけないのと同様に、人間からペットへ感染しないように気をつける必要があるのです。

 一昔前は、ペットの歯周病はそれほど深刻化していませんでしたが、今はペットが歯周病にかかってしまい苦労しているという話をよく聞きます。今、ペットの歯周病が増えているという状況は、もともと人間界の病であったものが、人間と一緒に暮らすペットにまで感染が広がっているからだと考えられます。その証拠に、野生の動物が死んだときに口の中を調べてみると、歯周病や虫歯に罹患している動物はほとんどいません。

 ちなみに当院で「トータルヘルス・プログラム」が終了した際にお配りする今後の注意事項の用紙には「ペットからの再感染に気をつけてください」と明記しています。それは「トータルヘルス・プログラム」を受ける以前に患者さんからペットへと感染した菌が、今度は逆にペットから患者さんに戻ってきてしまうからなのです。

 また、多くの獣医さんはペットの心臓疾患と歯周病の関係を非常に明確にしていて、「心臓疾患の原因は歯周病です。心臓疾患を引き起こさないためには、定期的に必ず歯をクリーニングしましょう」と呼びかけています。

 日本の歯科医師には、そのようなことを明言している方はあまり多くいません。その点については獣医さんのほうがよく理解されているので、心臓病のペットを診るときには、必ず口腔内をチェックしています。そして、もし歯周病にかかっている歯があったら、心臓のオペをする前に、歯周病にかかった歯を感染源になっているからという理由で抜いています。

 私が知る獣医さんが言うには、犬の歯に歯石などがついて歯ぐきから膿が出てくる、急に食欲がなくなったという場合、大体は歯周病だそうです。また、歯周病を患うと犬でもかなり口臭が出るらしく、犬の口臭をなくすために歯周病治療をする飼い主もいるそうです。

 人間の場合であれば、たとえ自分の歯がなくなってしまっても入れ歯やインプラントなどがありますが、ペットの場合そうはいきません。動物は自分の歯がなくなってしまったら、肉などの餌もかめなくなってしまい、最悪の場合、死につながります。もしあなたのペットが歯周病に罹っている可能性があれば、早めに治療することをお勧めします。

 ペットの歯周病治療は家庭内感染を防ぐだけでなく、家族の一員であるペットの命を守ることでもあるのです。

 

辻村 傑

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どこからくるのでしょうか?

2017年8月21日 17:43

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

歯周病菌は、最初は深刻な症状を引き起こさなくても、年齢とともに次第に頭角を現し、40歳、50歳、60歳と年齢を重ねるにつれて、口臭、歯磨き時の出血、体が疲れたときに少し歯が浮く、など何かしらの症状が出始めてきます。

まったく痛くもかゆくもない状態であったとしても、歯周病菌は知らず知らずのうちに人の体をむしばんでいきます。「痛い」「血が出る」となったときは、もうかなり進行してしまっているのです。「沈黙の病」と呼ばれるのはそのためです。

また歯周病菌は歯の骨を溶かしてしまいます。歯周病菌がいると、人間の体はその毒素から自分を守らなければいけないという防衛反応が働きます。そこで白血球が増えて、その反応として「破骨細胞」という骨を溶かしてしまう細胞が骨を溶かし始めていくためです。骨を溶かすというと一見とても痛そうですが、実は痛みはなかなか発生しません。

統計によると日本人の場合、60歳から平均1本ずつ歯がなくなってしまい、80歳に向けて一気に歯が減っていってしまいます。歯周病菌の影響で自覚症状も痛みもなく歯が失われていってしまうことが多いので、この原因菌の活動をどこかのタイミングで断ち切っておかないと、確実に歯が失われていってしまいます。

とにかく歯周病は本当に怖い病気です。歯周病がそこまで怖い病気であるということが、メディアを中心に叫ばれはじめて、日本人も「そんなに怖い病気なんだ」と認識するようになったのは、ここ10年くらいではないでしょうか。

歯槽膿漏といわれていた時代は、この病気がそこまで恐ろしいという認識がなされていませんでしたが、「歯周病」といわれるようになって、ようやく深刻な病気であることが認識されつつあります。

どうすれば歯周病菌に感染しにくいのか。あるいは感染しやすいのか。それは免疫の状況によります。先ほども触れたように、歯周病菌がいても発症しないという方々は、免疫力が高かったり、いろいろな意味で健康であったり、運動をしていたりします。逆に、骨粗しょう症になっている場合、歯周病は進行しやすいのです。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に歯周病菌は存在しません。どこかのタイミングで感染するのです。では一体、歯周病菌はどこからやって来るのでしょうか。

 実は、「歯周病菌がどこから来たのか?」ということについて、研究者の間でもまだ明らかになっておらず、大きな謎のひとつなのです。

 そもそも一人の人間の体には約80億もの菌がいると言われています。また口の中だけでも500種類の菌が生息していると言われていて、それらすべての菌については、まだまだ謎だらけです。

 虫歯に関係している「ミュータンス菌」という菌も、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはまったく存在しておらず、また歯が出る前にミュータンス菌が口の中に入ったとしても、菌は定着しません。そのため虫歯は感染とは呼ばれないのですが、歯が出てきて2歳7ヵ月ころまでに感染すると、その人の口腔内にミュータンス菌が定着し、口腔内常在菌のひとつとなり、つまり生涯虫歯のリスクにさらされる、ということが分かっています。

 3歳未満での虫歯菌の感染は、「口移しの行為」「親が舐めたスプーンで離乳食をあげる」「親が使ったコップで飲む」「歯ブラシ」などから感染することが考えられます。したがって、幼稚園や小学校くらいのお子さんであっても、口の中に歯周病菌がいる子がいます。

 18歳になると口の中に歯周病菌が存在する人の割合が急に増えるというレポートもありますが、なぜ18歳なのかはいまだ解明されていません。

 子どものころに感染した歯周病菌が歯周ポケットなどに潜んでいて、それが爆発的に増殖するのが18歳の頃なのかもれません。18歳頃になると新陳代謝が激しいので、歯周ポケットの中でも常に新しい組織が形成されてきます。成人になるに従って、細胞ができる周期が遅くなってくるので、歯周病菌が少し優位になってくるのかもしれません。

 

辻村 傑

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静かに忍び寄る「歯周病」

2017年8月 7日 09:46

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

日本人の死因の第4位は「肺炎」です。そしてその多くが「誤嚥性肺炎」なのですが、この誤嚥性肺炎は、単に食べ物や飲み物が誤って肺に入ってしまうことではありません。

誤嚥性肺炎は、実は胃液や唾液とともに『歯周病菌が、気管や肺に流れ込んでしまうこと』が主な原因なのです。

 歯周病菌は、全身をむしばみ、死に直結するさまざまな怖い病気の原因菌でもあるのです。

これ以上はさらに複雑で専門的な分野にまで広がってしまいますが、現代病において大きな問題にもなっている「ガン」「脳梗塞」「認知症」といった病気においても、歯周病菌が大きく関与しているということが、さまざまな研究によって明らかになってきています。

 つまり、口の中だけのささいな病気と思われがちな「歯周病」は、悪魔のように人の命にしのび寄る恐ろしい病気なのです。たかだが口の中で生じたちょっとした不調が、健康面において取り返しのつかない事態を誘発してしまう病気であるということを、まずはしっかり認識してほしいと思います。

 年をとってから、心臓疾患や動脈硬化などで亡くなった方の中には、その病気の原因が実は歯周病菌だった、という可能性は大いにあるのです。

 一方、一生のうち亡くなるまでの間にまったく歯周病に感染しないという人もいます。歯磨きをしないのに虫歯にも歯周病にもならない、という人は確かに存在します。

 北欧の場合はというと、虫歯にも歯周病にもならないという人の割合はかなり高く、6~7割という高い割合で存在します。日本ではそのような人はごくわずかで、約8割の人が歯周病に感染していると言われています。

 

辻村 傑

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全身へ影響を及ぼす「歯周病」

2017年7月31日 12:37

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 

1980年代に入り、「歯周病は口の中の"歯周病菌"が原因である」ということ、そして「全身的疾患や環境因子(喫煙、不規則な食生活、過度なストレス、偏った食生活、歯磨きを怠る、夜間の歯ぎしり、日中の食いしばりなど)が大きく関与している」ということが次第に分ってきました。

 「歯垢や歯石がたくさんついている」「口の中がネバネバする」「口臭がある」「歯と歯の間に物が挟まる」「歯ぐきが赤く腫れている」「歯がグラグラする」「歯を磨くと血が出る」「歯がしみる」「硬いものが噛めない」。こうした症状はすべて歯周病のサインです。

歯周病菌は歯の周りの組織だけではなく、心臓病や動脈硬化、肺炎、低体重児出産の原因、糖尿病の悪化など、さまざまな疾病を誘発するということが、最近の研究によって明らかになってきました。

歯周病菌が「歯周ポケット」に侵入しそこから血管の中に入り込んで全身を巡り、さまざまな全身疾患を引き起こす原因となるのです。

 例えば血液が心臓の狭い穴を高流速、高圧差て通過するとその時血液の渦流が生じてしまいます。その渦流によって心内膜や弁膜の内皮面に血小板とフィフリンからなる血栓が形成され、これに血液中に侵入した細菌が付着して菌が増殖し、ついには弁破壊に進展し細菌性心内膜炎となってしまいます。

 歯周病菌が心臓の周りにある血管の壁にとりついて動脈が硬くなる、あるいは狭くなることによって「動脈硬化」が発生します。すると血液の流れが少なくなり、最悪の場合は血管が詰まり破裂してしまう、狭心症や心筋梗塞といった致命的な病気を引き起こすリスクが高まるのです。

 また「糖尿病」と歯周病菌も密接に関係しているということが分かってきました。「歯周病治療を行うと血糖値が改善する」「血糖値が上がると歯周病が悪化する」という相関関係にあるのです。これには歯ぐきの炎症で生じる「サイトカイン」という物質が関与していると考えられています。

 さらには歯周病はお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんにまで、大きく影響するということが分ってきました。「サイトカイン」が子宮収縮を促すことによって「早産」や「胎児の成長不足」を招いてしまうことで、「低体重出産」の原因となる可能性があるのです。

 

辻村 傑

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「歯周病」ギネスブックにも掲載!!

2017年7月24日 10:21

みなさんこんにちは 

医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

 トータルヘルスプログラム情報 2回目の今回は「歯周病の怖さ」からお話しをすすめて参りましょう。

 「繰り返しの治療をなくす」さらには「一生、歯の治療をしなくてもいい社会をつくる」これが私がめざす究極のゴールです。その夢を実現させるために、これまで試行錯誤しながら様々な取り組みにチャレンジしてきました。

 そしてたどり着いた一つの大きなテーマは、今や歯科医師としてのライフワークともなっています、それは「口腔内の菌をコントロールすること」です。

 口の中の2大疾患といえば「虫歯」と「歯周病」ですが、どちらも「菌(バクテリア)」が主な原因です。この菌をうまくコントロールできさえすれば、繰り返しの発症も治療も防ぐことができるはずなのです。特に歯周病は、いわゆる歯周病菌を退治しコントロールしない限り完治は望めません。

私はいつからか、この歯周病と闘うことが歯科医師としての使命であると考えるようになっていったのです。

 みなさんは「歯周病」と聞いてどのようなイメージをお持ちですか? 

 「歯磨きのときに痛みを感じたり、出血したりする歯ぐきの病気」程度と思われている方がほとんどではないでしょうか。もう少し知識をお持ちの方は「歯ぐきに膿が生じて、歯を失ってしまう危険性がある怖い病気」と認識されている方もいらっしゃるかもしれません。

確かに症状としてはそのとおりですが、実は歯周病はみなさんが考えている以上にとても恐ろしい病気です。

 何が恐ろしいかと言うと、まずはその感染力です。歯周病はHIVやエボラ出血熱などと同じ感染症の一種で、「人類史上最も感染者数の多い感染症」として、ギネスブック(ギネス・ワールド・レコーズ)に掲載されているほどです。

さらに歯周病は歯ぐきだけ、口腔内だけの病気ではなく、全身の健康に影響を及ぼして様々な病気を引き起こし最悪の場合は死をもたらすこともあるという恐ろしい病気なのです。

 こんなに深刻な病気にもかかわらず、驚くことに歯周病は現代の歯科医療技術ではなかなか治せない病気とされてきました。

 歯周病は、日本人の中高年の約8割が感染していると言われています。つまり、今読んでいるあなたも歯周病に感染している可能性が高いといえるのです。

 辻村 傑

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トータルヘルスプログラム(THP)情報の発信をスタートします!

2017年7月12日 17:23

トータルヘルスプログラム(THP)にご興味のある方、実際にTHPを受けられた患者さん、そして全国の歯科医療従事者の皆さん、こんにちは、THP開発者で、医療法人社団つじむら歯科医院 理事長の辻村傑(ツジムラ スグロ)です。

多くの皆様からのご要望により、2017年7月現在、日本全国41医療機関で施術を行っているTHPに関する情報発信をスタートすることとなりました。

初回となります今回は、THP:トータルヘルスプログラムという名称の由来についてお話しさせていただきます。

THPは2007年に根本的歯周病治療と訳されスタートしました。開発者である私の想いは、今でこそ口腔内の疾患が全身の疾患の原因となっていると言われ、エビデンス(医学的裏付け)も確立してきましたが、開発当初はこの口腔の健康が全身の健康に寄与していることがあまり知られていませんでした。

この一昔前に、つじむら歯科医院では予防歯科を通し来院いただける患者様の生涯の健康をサポートし、健康寿命(自身で生活を営める)と平均寿命の差を無くしたい、口腔内細菌が影響を与えるとされている、糖尿病、高血圧、心疾患、早産を軽減できる歯科医療を提供することをスタッフ全員で誓い、この口腔内の疾患を根本的に改善し、口腔の健康から全身の健康へ寄与するという思いを込めて、TOTAL HEALTH PROGRAM : THPをいう名称が誕生したのでした。

そして10年の歳月が流れ、現在では日本全国で歯周病やむし歯の繰り返しに困られている方々が、トータルヘルスプログラムを受診いただけるようになりました。

  辻村 傑

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