コラム

2025.04.10

矯正歯科治療後に「後戻り」するって本当?その原因と予防法を解説

矯正歯科治療後に「後戻り」するって本当?その原因と予防法を解説

1. 矯正治療を考え始めたあなたへ

なぜ歯並びを整えることが大切なのか

矯正治療を検討される方の多くは、「見た目をきれいにしたい」という理由で歯並びを気にされることが多いですが、矯正治療の本質は見た目だけではありません。歯並びや噛み合わせが整うことで、咀嚼(そしゃく)や発音がスムーズになり、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えることがわかっています。

たとえば、歯並びがガタガタしていると歯みがきがしにくく、汚れがたまりやすくなります。これが虫歯や歯周病の原因となり、結果として歯を失ってしまうことにもなりかねません。また、しっかり噛むことができないと、食べ物をきちんと消化できず、胃腸にも負担がかかります。矯正治療によって歯の機能を正常に保つことは、将来の健康寿命を延ばすことにもつながるのです。

見た目の印象だけでない、全身の健康にも関係する歯列矯正

歯並びと健康は、意外と深くつながっています。たとえば、噛み合わせのズレがあると、顔の筋肉の使い方に偏りが出て、顎関節に負担がかかることがあります。それが肩こりや頭痛の原因になったり、姿勢の乱れに影響することさえあります。

さらに、最近では口呼吸と歯並びの関係にも注目が集まっています。歯並びが悪いと口が閉じづらくなり、無意識に口呼吸が癖になってしまうケースもあります。口呼吸は、ウイルスや細菌が体に入りやすくなるだけでなく、歯ぐきの乾燥や口臭、虫歯のリスクを高める要因にもなります。

このように、歯列矯正は単に見た目の改善だけでなく、日常生活の質や将来の健康を守るための大切な治療です。

はじめに知っておきたい「後戻り」というリスク

矯正治療について調べているとき、「後戻り」という言葉を見かけたことがあるかもしれません。これは、矯正装置を外したあとに整えた歯並びが元の位置に戻ってしまう現象です。

歯は、顎の骨や筋肉、舌の動きなどの影響を受けて動く性質があります。矯正によって一度は整った歯でも、保定(ほてい)と呼ばれ維持する期に正しい管理をしなければ、少しずつ以前の位置へ戻っていく可能性があるのです。

この「後戻り」を防ぐためには、矯正治療後にリテーナーと呼ばれる保定装置を使う必要があります。また、日常生活のクセ(舌の位置、頬づえ、噛みグセなど)も関係するため、歯並びを保つには患者様自身の意識と協力も欠かせません。

矯正治療は歯を動かして終わりではありません。きれいに整った歯並びを長く保つことまでが治療の一部です。これから矯正を始める方は、後戻りのリスクも知っておくことで、より納得のいく治療計画を立てることができます。

 

まずは無料相談で、お口の状態をチェックしませんか?

 

2. 矯正後の「後戻り」って何?

矯正治療を終えて、きれいな歯並びになったときの嬉しさは、患者様にとって大きな達成感がある瞬間です。しかし、その歯並びが「ずっとそのまま保たれる」と思ってしまうと、あとで思わぬトラブルにつながることがあります。それが「後戻り」と呼ばれる現象です。

矯正治療後の歯が元の位置に戻ろうとする現象

矯正治療で動かされた歯は、新しい位置に落ち着くまでに時間がかかります。歯は骨に埋まっているように見えても、実際には「歯根膜(しこんまく)」という柔らかい組織や、周囲の筋肉、舌や唇の力のバランスによって、少しずつ動いています。そのため、矯正装置を外した後は、歯が元の位置に戻ろうとする自然な力が働くのです。

この現象を「後戻り」といいます。治療直後にしっかりケアをしなければ、せっかく整えた歯並びが徐々に崩れてしまうことがあります。

なぜ後戻りが起こるのか?—骨・筋肉・習慣の関係

後戻りが起こる原因は一つではありません。まず第一に、歯を動かしたあと、周囲の骨(歯槽骨)や歯茎の組織が安定するまでに時間がかかることが挙げられます。歯が動いた位置に骨が再生されるには数ヶ月〜1年ほどかかり、その間に適切な保定(固定)を行わなければ、歯は元の場所に戻りやすくなります。

また、舌のクセや噛みグセ、頬づえなどの無意識な習慣も、後戻りの要因になります。たとえば、舌で前歯を押すクセがある方は、せっかく動かした歯に持続的に力がかかるため、徐々に前に出てくる可能性があります。こうした習慣は、日々の生活の中で無意識に行われていることが多いため、自分では気づきにくいのも特徴です。

さらに、口呼吸や睡眠中の歯ぎしり、片方だけで噛むクセなども、長い目で見ると歯並びに影響を与える要素となります。

永久に歯並びが保たれると思っていませんか?

多くの方が、矯正治療を終えたらそれで完成と思われがちですが、実際には「動かした歯を定着させる期間」こそが大切なステップです。特に、治療終了から半年〜1年は、歯がもっとも動きやすい時期です。

この時期にしっかりと保定装置(リテーナー)を使い、生活習慣にも気をつけることが、後戻りを防ぐための基本となります。逆に、この時期にケアを怠ると、せっかく時間と費用をかけて整えた歯並びが崩れてしまうリスクが高まります。

後戻りは特別なトラブルではなく、誰にでも起こる可能性がある自然な現象です。そのため、「治療後も継続的なケアが必要である」ということを最初から理解しておくことが大切です。

 

3. 後戻りの主な原因とは

矯正治療によってきれいに整えた歯並びが、時間の経過とともに少しずつ元に戻ってしまう「後戻り」。これは決して珍しいことではなく、矯正治療を受けた誰にでも起こりうる現象です。では、なぜ後戻りが起こるのでしょうか?ここではその主な原因について詳しく見ていきましょう。

リテーナーの未装着や装着時間不足

後戻りの原因として最も多いのが、「リテーナー(保定装置)」の使い方に問題があるケースです。矯正治療で歯を動かしたあとは、歯ぐきや骨がまだその位置に馴染んでいないため、元の場所へ戻ろうとする力が働きます。これを防ぐために、治療後すぐにリテーナーを使って、歯を正しい位置にとどめておく必要があります。

しかし、「少しくらいなら外しても大丈夫」「忙しいから今日は付けなくてもいいや」という油断が、後戻りの第一歩です。特に、治療終了後の最初の1年間は後戻りしやすい重要な時期。医師から指示された装着時間を守らないと、ほんのわずかな期間でも歯が動き出すことがあります。

リテーナーは矯正治療は仕上げとも言える存在です。これをしっかり使い続けることが、歯並びを守る大切なカギになります。

噛み癖・舌癖などの生活習慣

歯は、日々受ける力の影響で少しずつ動いていきます。特に注意したいのが、無意識のうちに行っている癖です。たとえば、舌で前歯を押すクセがあると、前歯がだんだん前に出てきてしまったり、唇や頬の力で歯が内側に押されることもあります。

また、頬づえや横向き寝、うつ伏せ寝などの姿勢、片方の歯だけで噛むクセなども、歯に偏った力が加わる原因となり、長期的に見て歯並びに影響を与えます。自分では気づきにくい習慣が、知らず知らずのうちに歯を動かしてしまうのです。

こうした習慣を早めに見直すことが、後戻りを防ぐうえでとても重要です。気になるクセがある場合は、歯科医院で相談してみましょう。

成長や加齢による骨格変化とその影響

子どもの矯正治療では、成長に伴って顎の骨や顔のバランスが変化するため、それに応じて歯並びも変わることがあります。矯正治療が終わってからも成長が続く場合、顎の発達や筋肉の動きによって後戻りが生じることは少なくありません。

一方で、大人の場合も油断はできません。年齢とともに歯ぐきが下がったり、顎の骨が痩せたりすることで、歯が動きやすくなります。特に下の前歯は年齢によって並びが乱れやすい部位であり、数年後に「少しずつ歯並びが変わってきた」と感じることもあります。

このように、後戻りにはリテーナーだけでなく、生活習慣や身体の変化など、さまざまな要因が関係しています。だからこそ、矯正後も継続的な観察とケアが欠かせないのです。

 

実際に治療された方の症例をご覧ください。

 

4. 後戻りは誰にでも起こり得る—避けるために知っておきたいポイント

矯正治療が終わると、「これでもう歯並びの心配はない」と思ってしまう方も多いかもしれません。しかし、実は矯正治療が完了してからが、歯並びを維持するための本当のスタートです。整えた歯を安定させるには時間がかかり、その間に気を抜いてしまうと「後戻り」が起きてしまうことがあります。

矯正後に油断しやすいタイミングとは

後戻りが起きやすいのは、矯正装置を外してから最初の数ヶ月〜1年のあいだです。この時期、歯を支える骨や組織はまだ完全に安定しておらず、わずかな力でも歯が動きやすい状態にあります。「装置を外してスッキリした」という開放感から、リテーナーの装着を忘れてしまったり、つい装着時間が短くなってしまったりするケースがよくあります。

また、矯正治療から数年経って油断が生まれる頃にも注意が必要です。見た目には変化がなくても、歯は少しずつ動いていくことがあります。「問題なさそう」と思ってリテーナーの使用をやめてしまうことで、気づかないうちに後戻りが進んでしまうこともあるのです。

「見えない変化」が進行する歯列の落とし穴

後戻りの怖いところは、最初は目に見えないレベルで少しずつ進んでいくことです。鏡で見てもわからないような1ミリ、2ミリのズレが積み重なることで、数年後には明らかな歯列の変化となって現れます。

たとえば、噛み合わせが微妙に変わってきた、発音しにくくなった、歯みがきのときに磨きにくさを感じる……といったちょっとした違和感は、歯が動き始めているサインかもしれません。このような「小さな変化」に気づくことが、後戻りを防ぐためにはとても大切です。

日々の変化に気づくためには、リテーナーのフィット感をチェックするのもひとつの方法です。「きつくなった」「浮いている感じがする」などの違和感がある場合は、歯が動いている可能性があります。

後戻りしやすい歯の特徴や傾向

後戻りは歯全体に起こるものですが、特に注意が必要なのは「下の前歯」や「もともとねじれが強かった歯」「スペースが大きかった箇所」です。こうした部位は矯正で大きく動かしたぶん、元に戻ろうとする力も強く働きやすくなります。

また、もともと噛み合わせが深かった方や、顎の骨の厚みが薄い方、舌や唇の癖が強い方なども、後戻りしやすい傾向があります。矯正治療が終わったからといって油断せず、自分の歯やお口の状態をよく知り、注意していくことが大切です。

後戻りは、特別な人にだけ起こるものではありません。誰にでも起こり得るからこそ、日々の予防と習慣がとても重要になります。

 

5. リテーナーが果たす大切な役割

矯正治療で理想の歯並びを手に入れたら、「これで終わり」と思ってしまいがちですが、実はここからが歯並びを守る本当のスタートです。治療後に欠かせないのが、「リテーナー(保定装置)」です。これを正しく使うことが、矯正治療の結果を長く保つカギになります。

歯の安定に欠かせない保定装置(リテーナー)とは?

リテーナーとは、矯正装置で動かした歯を新しい位置に固定し、歯並びを安定させるための装置です。治療後すぐの歯は、骨や歯ぐきがまだしっかりと固まっておらず、非常に動きやすい状態にあります。もしリテーナーを使わずに放置してしまうと、歯は元の場所に戻ろうとする力が働き、「後戻り」が起きてしまうのです。

リテーナーには、透明なマウスピース型やワイヤー型、歯の裏側に取り付ける固定式など、さまざまなタイプがあります。使う装置は患者様の歯の状態やライフスタイルに応じて選ばれますが、どのタイプであっても目的は同じです――「整えた歯並びを守ること」です。

種類・装着時間・管理方法の正しい知識

矯正治療が終了した直後は、リテーナーを「1日中つけてください」と言われることがほとんどです。これは、歯の周囲組織がまだ不安定なため、長時間の保定が必要だからです。その後、歯が安定してくるにつれて、夜間だけの装着に移行するのが一般的な流れです。

ただし、自己判断で装着時間を減らすのは非常に危険です。「面倒だから今日はつけなくていいかな」と思って外す日が増えてくると、知らないうちに歯が動き始め、リテーナーが合わなくなってしまうこともあります。

また、リテーナーの管理も重要です。マウスピース型は高温で変形しやすく、熱湯で洗ったり、直射日光の当たる場所に置いたりすると、フィット感が失われてしまいます。使用後は水で優しく洗い、乾燥させてケースに保管するのが基本です。

破損や変形、違和感を感じたときは、自己判断せず、すぐに歯科医院に相談しましょう。

リテーナーは「オプション」ではなく「治療の一部」

リテーナーは、矯正治療において「追加的なもの」や「選択肢の一つ」ではありません。動かした歯を守るために、必ず必要な治療の一部です。

矯正治療を受けたすべての人にとって、リテーナーの使用は欠かせないステップです。見た目には変化がないからといって油断してしまうと、数ヶ月、数年後に後戻りしてしまうことがあります。そうならないためには、日々の装着習慣を身につけ、正しく使い続けることが重要です。

リテーナーの使用期間には明確な終わりがない場合もあります。歯並びの安定度には個人差があるため、長期的な管理が必要になるケースも少なくありません。だからこそ、しっかりとした知識を持ち、習慣としてリテーナーを使うことが、きれいな歯並びを守る最大のポイントなのです。

 

6. 後戻りを防ぐために知っておきたい生活習慣

矯正治療が終わったあと、リテーナーをしっかり使っているのに、少しずつ歯並びが変わってきた気がする…というお悩みを持つ方は少なくありません。実は、日常生活でのちょっとしたクセや習慣が、歯並びに影響を与えてしまうことがあるのです。矯正後の「後戻り」を防ぐために、ぜひ知っておきたい生活習慣をご紹介します。

噛みグセや舌の位置など、普段のクセが歯並びに与える影響

私たちは普段、無意識のうちにさまざまな口の動きをしています。たとえば「舌で前歯を押している」「片方の奥歯ばかりで噛んでいる」「食事のときに口が開いたまま」など、こうした小さなクセが積み重なることで、歯並びが少しずつ乱れてしまうことがあります。

特に多いのが、「舌癖(ぜつへき)」です。これは、舌が本来あるべき位置(上あごの天井)に収まっておらず、前歯を押してしまうクセのことをいいます。舌の力は想像以上に強く、これが毎日繰り返されると、前歯が前方に押し出され、後戻りの原因になります。

矯正治療後のきれいな歯並びを保つためには、まず自分にどんなクセがあるのかを知り、意識して改善していくことが大切です。

姿勢・呼吸・就寝時の習慣との関係

実は、姿勢や呼吸の仕方、寝るときの体勢なども、歯並びに影響を与える要因です。猫背の姿勢やスマートフォンを長時間見下ろすような姿勢を続けていると、顎の位置がズレてしまい、噛み合わせに偏りが出てきます。

また、口呼吸の習慣も要注意です。口を開けている時間が長くなると、唇や頬の筋肉がうまく働かず、歯を外側から支える力が弱まります。その結果、歯が内側や外側に倒れてしまい、歯列に影響を及ぼすことがあります。

睡眠時の体勢も重要で、うつ伏せや横向きで寝るクセがあると、顔や歯に偏った力がかかることがあります。できるだけ仰向けで寝るように意識するだけでも、歯列への余計な圧力を減らすことができます。

小さな日常習慣が「長期安定」に直結する理由

矯正治療の成果を長く保つためには、リテーナーの使用だけでなく、「歯を動かさない生活習慣」そのものがとても大切になります。ほんの少しの力でも、それが毎日繰り返されることで、歯は少しずつ移動してしまうのです。

たとえば、ペンを噛むクセ、爪を噛むクセ、いつも同じ方向にほおづえをつくクセ、ストレスで歯を食いしばってしまうクセ…。こうした無意識のクセが積み重なると、リテーナーを使っていても歯が動いてしまうことがあります。

生活習慣を見直すことは、最初は難しく感じるかもしれませんが、「自分のクセに気づくこと」から始めるのが第一歩です。日常のちょっとした意識で、きれいな歯並びを長く保つことができます。

 

7. もし後戻りしてしまったら

矯正治療が終わってしばらくしてから、「なんだか前より前歯が出てきた気がする…」「少し隙間ができてるかも」といった小さな変化に気づくことがあります。がんばって整えた歯並びだからこそ、そんな変化に気づいたとき、不安になる方もいらっしゃるでしょう。

ですが、万が一後戻りが起こってしまったとしても、必要以上に落ち込む必要はありません。早めに対応すれば、多くの場合、再びきれいな歯並びを取り戻すことができます。

再矯正は可能?どこまで元に戻せるのか

後戻りが進んでしまった場合、多くのケースで「部分的な再矯正」や「リテーナーの調整」で対応することができます。歯の動きがごくわずかであれば、現在のリテーナーを再調整するだけで十分なこともあります。

しかし、歯の位置が明らかにズレてしまった場合は、再び矯正装置を使って歯を動かす「再矯正」が必要になることもあります。

最近では、インビザラインのようなマウスピース型矯正装置を使った軽い再矯正も可能になっており、目立ちにくく、短期間で修正できるケースも増えています。以前よりも柔軟に対応できる治療法があるので、「もう一度やり直すのは大変そう」と感じている方も、まずは一度ご相談されることをおすすめします。

再治療の選択肢と負担(期間・費用・身体への影響)

再矯正が必要になった場合、治療にかかる期間や費用は、後戻りの程度によって異なります。たとえば、前歯が少しずれた程度なら、2〜6ヶ月ほどで修正できるケースが多く、費用も初回の矯正より軽くなる場合があります。

ただし、後戻りの範囲が広かったり、噛み合わせにまで影響が出ている場合は、もう少し長い治療期間が必要になることもあります。

また、再度歯を動かすことになるため、多少の違和感や痛みを伴う可能性もありますが、初回の矯正治療と比べると身体的な負担は少ないことが一般的です。

歯科医院では、患者様のご希望や生活スタイルに合わせて、できるだけ負担の少ない方法を一緒に考えていきます。

放置せず、早期に相談することの重要性

「少し気になるけど、忙しいし様子を見よう…」と放置してしまうと、後戻りは少しずつ進行し、気づいたときには再矯正が必要な状態になってしまうこともあります。

後戻りは、進行がゆっくりであるぶん、自分では気づきにくく、つい後回しになってしまいがちです。しかし、早期に気づいて対処するほど、治療はシンプルで済む可能性が高くなります。

違和感を感じた時点で、無理に自己判断せず、気軽に歯科医院に相談することが何より大切です。定期検診を受けていれば、後戻りの兆候を早めに発見できることもあります。

矯正治療はゴールではなく、きれいな歯並びを長く守っていくための第一歩です。小さな変化も大切なサインです。自分の歯を大切にし、長く快適に過ごせるように、少しの不安もそのままにせず、気軽に相談してくださいね。

 

後戻りの不安がある方もつじむら歯科医院では再矯正のご相談も承っています。

 

8. つじむら歯科医院の後戻り対策

矯正治療は、ただ歯を動かして終わりではありません。整えた歯並びを長く保ち続けることこそが、本当に大切なゴールです。だからこそ、つじむら歯科医院では、「治療後のケア」や「後戻りを防ぐためのサポート」に力を入れています。
患者様のライフスタイルや口腔内の特徴に合わせて、無理のない形で歯並びを安定させていくことを大切にしています。

矯正完了後の継続サポート体制

矯正装置を外したあとも、治療はまだ続いています。治療後の歯は非常に動きやすく、骨や歯ぐきの組織が安定するまでに時間がかかるため、その期間をどう過ごすかが治療の成功を大きく左右します。

つじむら歯科医院では、保定期間中のサポートにも力を入れています。リテーナーの装着時間や使い方について、丁寧にご説明したうえで、患者様一人ひとりの生活に合わせた使用方法をご提案しています。
「どのくらい使えばいい?」「何か変な感じがするけど大丈夫?」といった疑問にもその都度お答えし、不安を残さないように心がけています。

患者様ごとの生活スタイルに合わせた保定プラン提案

後戻りのリスクは、年齢や性別だけでなく、食事・睡眠・仕事などの生活習慣にも左右されます。そのため、すべての方に同じ保定方法を適用するのではなく、その方のライフスタイルやリスク要因をしっかり把握したうえで、最適な保定プランをご提案しています。

たとえば、長時間人前に出る仕事の方には目立ちにくい透明のリテーナーを、取り外しが苦手な方には固定式リテーナーを、といったように、無理なく続けられる方法を一緒に考えていきます。

また、舌のクセや噛みグセなどの生活の中に潜む後戻りの原因にも目を向け、必要に応じてトレーニングや指導を行うこともあります。毎日のクセは自分では気づきにくいものですが、専門的な視点からアドバイスをもらうことで、歯並びを守る意識がぐっと高まります。

定期チェックで予防・早期発見へつなげるアプローチ

後戻りは、ゆっくり少しずつ進むため、初期の段階では自覚しにくいことがほとんどです。だからこそ、定期的なチェックがとても大切です。

つじむら歯科医院では、矯正治療が終わった患者様に対しても、数ヶ月ごとの定期検診をご案内しています。歯の位置やリテーナーのフィット状態を確認するだけでなく、口腔内全体の健康状態もしっかり確認。

もし小さな変化が見つかっても、早期であれば簡単な処置や調整で対処できることが多いため、「異変が起きる前に気づく」ことが重要です。

こうした継続的なサポート体制により、矯正治療の成果を長く保ち、患者様が将来も自信を持って笑えるような環境づくりを目指しています。

 

実際に治療された方の症例をご覧ください。

 

9. 矯正治療のその後まで一緒に考えるパートナーでありたい

矯正治療は、歯を動かして終わりではありません。むしろ、治療が完了した「その後」をどう過ごすかが、整えた歯並びを美しく、健康的に保つためのカギになります。だからこそ、私たちは、矯正治療のその後にも寄り添える存在でありたいと考えています。

ゴールではなく「生涯サポート」の始まりとしての矯正治療

矯正治療を終えたあとの患者様の多くは、「もう装置も外れたし、これで通院も終わり」と感じるかもしれません。でも実際には、矯正後の歯はまだ不安定で、これから時間をかけて安定させていく必要があります。

歯は、骨・筋肉・舌の動き、そして日常のクセなど、さまざまな力の影響を受けながら少しずつ動いていきます。そのため、治療が終わったあとも、定期的なチェックやリテーナーの使用、生活習慣の見直しなど、継続したケアが欠かせません。

この見えない治療の継続期間にこそ、歯科医院のサポートが必要です。

一人ひとりの「きれいな歯並び」を守るためにできること

矯正治療は、人それぞれ開始年齢も違えば、生活習慣、骨格の特徴、歯の動き方、後戻りのリスクも異なります。そのため、「全員が同じケア方法でうまくいく」ということはありません。

私たちは、患者様のひとりひとりとじっくり向き合いながら、その方にとって無理のない、そして効果的なケアの方法をご提案しています。
リテーナーの使い方、装着時間の調整、生活の中でのクセの見直し…といった日常に寄り添ったアドバイスを行い、「こうすれば安心できる」「続けやすい」と思っていただけることを大切にしています。

また、気になることがあればいつでも気軽に相談していただけるような、話しやすさや聞きやすさも重視しています。大切なのは、「何かあったときにすぐ頼れる存在」であることだと考えています。

不安や疑問に寄り添い続ける診療姿勢

矯正治療中も治療後も、不安や疑問は少なからず出てくるものです。「ちょっとズレてきた気がする」「この装置、まだ使い続けるの?」――そんな日常の中の小さな声に、私たちは丁寧に耳を傾けたいと思っています。

矯正治療の成功とは、ただ歯を動かすことではなく、整えた歯並びを長く維持できてこそ成功だと考えています。そのために必要なのは、患者様との信頼関係です。

治療が終わってからも安心してご来院いただけるように、診療のたびに「今の歯の状態はどうか」「リテーナーに問題はないか」「生活習慣に気になる点はないか」といった細かい点まで確認し、必要に応じてサポートいたします。

私たちは、矯正治療の卒業後も、患者様のパートナーとして一緒に歯並びの健康を見守っていきたいと考えています。

 

10. まずは相談から—未来の笑顔を守る第一歩

矯正治療を考え始めると、「どのタイミングで始めればいい?」「自分の歯並びでも治るの?」「痛みや費用は?」など、次々に疑問や不安が湧いてくるものです。さらに、「もし治療がうまくいかなかったらどうしよう」「後戻りしたら…」といった将来への心配も出てくるかもしれません。
でも、そうした悩みや不安を一人で抱え込まず、まずは専門家に相談してみることが、矯正治療の第一歩です。

気になった今が、始めどき

歯並びは、年齢や生活習慣によって日々変化しています。特に下の前歯は、年齢とともに少しずつ重なりやすくなる傾向があるため、「今はそんなに気にならないけど…」という方でも、将来的に気になってくる可能性は十分にあります。

矯正治療は、始めるタイミングが早ければ早いほど、選べる治療法の幅が広がり、身体への負担も少なく済むケースが多いです。また、近年は目立たない「マウスピース型矯正(インビザライン)」も普及しており、見た目や日常生活に支障を出さずに治療できる選択肢も増えています。

だからこそ、気になった「今」が、未来のためのベストタイミングかもしれません。

相談だけでもOK。治療を無理に勧めることはありません

「相談したら、すぐ治療を始めなきゃいけないのかな?」と不安に思う方もいらっしゃいますが、どうぞご安心ください。
つじむら歯科医院では、まずは患者様のご希望や不安な点をじっくりうかがいながら、お口の状態を確認し、今後どんな選択肢があるかをわかりやすくご説明いたします。もちろん、その場で治療を決めていただく必要はありません。

「今すぐ始めるのは不安だけど、将来のために話だけ聞いておきたい」
「子どもの矯正が気になっているけど、何歳からがいいの?」
そんなご相談でも大丈夫です。矯正治療を身近な選択肢として感じていただけるよう、話しやすい雰囲気と丁寧な対応を心がけています。

あなたの「笑顔の未来」を一緒に描きましょう

きれいな歯並びは、見た目の印象を良くするだけでなく、自信や健康にもつながります。歯並びに悩む日々を卒業し、毎日をもっと前向きに、自分らしく過ごすために——
その第一歩は、「ちょっと話を聞いてみようかな」と思うことから始まります。

一人ひとりのお悩みに寄り添い、無理なく、納得しながら矯正治療を進めていけるよう、私たちがしっかりサポートいたします。
未来のあなたの笑顔のために、今できることを、私たちと一緒に始めてみませんか?

 

矯正歯科治療後の後戻りについてお悩みはありませんか?

 

 

 

伊勢原市にある再発率0%を追求した見えない非抜歯専門クリニック
『 つじむら歯科医院 』
住所:神奈川県伊勢原市小稲葉2204−1
TEL:0463-95-8214

 

【監修者情報】
つじむら歯科医院グループ総院長 辻村 傑 

《公式facebookアカウント》

【略歴】
1993年 神奈川歯科大学 卒業
1995年 つじむら歯科医院 開業
1997年 医療法人社団つじむら歯科医院 開設
2008年 神奈川歯科大学生体管理医学講座 薬理学分野大学院
2010年 南カリフォルニア大学卒後研修コース修了
2010年 南カリフォルニア大学客員研究員
2010年 南カリフォルニア大学アンバサダー(任命大使)
2012年 ハートフルスマイルデンタルクリニック茅ヶ崎 開業
2012年 UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校卒後研修コース修了
2013年 インディアナ大学 歯周病学インプラント科客員講師
2014年 インディアナ大学医学部解剖学 顎顔面頭蓋部臨床解剖 認定医
2017年 iDHA 国際歯科衛生士学会 世界会長就任
2020年 iACD 国際総合歯科学会 日本支部会長

【所属】
IIPD国際予防歯科学会認定医
日本抗加齢医学会認定医
日本歯科人間ドック学会認定医
日本口腔医学会認定医
セカンドオピニオン専門医
DGZI国際インプラント学会認定医
日本咀嚼学会会員
日本保存学会会員
日本全身咬合学会会員
日本口腔インプラント学会会員
国際歯周内科学研究会会員
日本口腔内科学研究会会員
日本床矯正研究会会員
神奈川矯正研究会会員
日本臨床唾液学会会員
NPO法人歯と健康を守ろう会会員
日本ヘルスケア歯科研究会会員
伊勢原市中央保育園学校歯科医
日本食育指導士
健康咀嚼指導士

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